イベント演出、配信、映像コンテンツ制作に
V-80HDはHDMI/SDI、USB、およびLAN(RTMP/SRT)に対応。
5レイヤーまで対応した映像合成機能、28チャンネルのデジタル・オーディオ・ミキサー、複数のメーカーに対応したPTZカメラ制御や
専用アプリケーションでの映像モニタリングのサポートなど、煩雑な操作を少人数で運用するための機能が搭載されています。
映像入力と合成機能
V-80HDは、HDMIに加え、SDIの入出力にも対応。HDMIx4系統、SDIx4系統の全8入力をシームレスに切り替え可能。
また、4系統のHDMI入力のうち2系統は4K入力に対応し、ダウンスケーラーを備え、
eスポーツイベントでのゲーム機や4K対応カメラの入出力等でもコンバーターが必要ありません。
さらに、SRT入力(LAN)は、HDMI、SDI入力とともにクロスポイントに割り当て可能です。
出力系統と出力割り当て
V-80HDは、映像の出力を自由に割り当てられる7つの端子(HDMIx3系統、SDIx2系統、USB-Cx1系統、LANx1系統)を備え、
出力先に応じた画面設定が可能です。各出力はPROGRAM、SUB-PROGRAM、MULTI-VIEW、AUXなど10系統のバスから割り当てが可能です。
最大5レイヤーの映像合成
V-80HDには、最大5レイヤーまで対応した映像合成が可能。
2つのPinP&KEY、Fill Key対応のDSKを備え、画像スライド、タイトルなどのレイアウトを作成できます。
PinPとDSKのレイヤーは、PROGRAM、SUB PROGRAM、2つのAUXへ出力を割り当てることが可能です。
2つの配信出力
V-80HDのUSB-C出力はWebカメラ同等の機器として扱われ、PC上の配信アプリケーションから発信可能。
またLAN端子も備え、PCを介さずに直接配信プラットフォームにコンテンツを送出できます。
SRTプロトコル対応
V-80HDは、AVoIPのオープンソース規格であるSRT(SecureReliable Transport)に対応し、IPネットワーク上で暗号化された
映像と音声伝送を実現します。IP接続対応により、拠点間の映像伝送や遠隔地と接続したリモートプロダクションなど、
距離や人手の制約を超えた運用をサポートします。
*SRTはHaivision社が開発したオープンソースの伝送プロトコルです。すべての機器との接続を保証するものではありません。
SDXCカードへの録画機能
V-80HDは、MP4(H.264)形式でSDXCカードに録画が可能。
また、ポッドキャストや音声コンテンツ用にWAV形式のステレオ録音も可能です。
任意の映像入出力から本体内にキャプチャーした静止画をSDXCカードに書き出すことも可能です。
※記録時のビットレートはライブストリームエンコードビットレートと同じです。
汎用性の高いPTZカメラ制御機能
V-80HDはLAN経由で接続されたCanon、JVC、Panasonic、Sony、PTZOptics、AvonicおよびVISCA互換の一部のPTZカメラを最大8台まで制御できます。
複数のPTZカメラを接続する場合、異なるメーカーのPTZカメラやプロトコルを混在させても制御が可能なので、
既存の設備にPTZカメラを増設するような場合でも、専用の制御システムを用意する必要はありません。
V-80HD用iPadアプリケーション「V-80HD Remote」を使えば、iPadからPTZカメラの映像をモニタリングしながら操作する事が可能。
すぐに呼び出しできるシーン・メモリー、マクロ
画面構成や操作設定をあらかじめ登録したシーン・メモリーやマクロを本体のボタンですぐに呼び出すことができます。
・PinPの子画面のサイズ、タイトル合成のON/OFFなどの画面構成の設定を最大32個までシーン・メモリーに登録可能。
イベントやライブ配信の進行に応じてシームレスに切り替え、呼び出しができます。
・マクロは、映像切り替えやDSKのON/OFF、PTZカメラの動作、
オーディオ・ミキシングなど一連の操作を1個のマクロに10個まで構築記録、実行することができ、最大100個のマクロを登録できます。
macOS、Windows、iPad用リモート・コントロール・ソフトウェアを使うと、より扱いやすいUIで操作・確認可能です。
操作を簡略化するシーケンサー機能
シーン・メモリーとマクロを組み合わせ、演出の進行に沿った一連の操作のトリガーをオペレーター1人で簡単に実行できます。
シーケンサーには最大1000個のステップを登録でき、各ステップにはシーン・メモリーとマクロの両方を組み込むことができます。
事前に設定し、きっかけに合わせてNEXTボタンを押すことで運用のオートメーション化を実現可能。
高品質デジタル・オーディオ・ミキサー
V-80HDは、高品質な28チャンネルのデジタル・オーディオ・ミキサーを搭載。
豊富なエフェクトや自由度の高い音声ルーティング、そしてオートメーション機能を備えています。
またオーディオプレーヤー機能は、BGMや効果音など音の演出も簡単に操作できます。
V-80HDには3つの出力バスが用意されており、
ハイブリッドイベントや制作など用途ごとに自由な音声ルーティングを割り当てることができます。
高品質なグラフィックス合成を実現するソフトウェア(無償提供)
タイトル/グラフィックス生成ソフトウェアGraphics Presenter(Windows専用)は、
高品質なタイトルやグラフィックを簡単に作成可能です。
V-80HDとPCをHDMIケーブル1本で接続するだけの簡単なセットアップで、スイッチャーにフィル信号とキー信号を送出できます。
タイトルやエンドロール、スポーツのスコアボードなど豊富なテンプレートをRolandCloudから無償で提供。
リアルタイムで編集可能なタイトルの入力や静止画取り込みなどにより、映像コンテンツをリッチに仕上げます。
※対応のRoland製スイッチャー、AVミキサーをご確認下さい。
8つのアサイナブル・パッド
V-80HDにはよく使う機能にすぐアクセスできるよう、8つのアサイナブル・パッドを搭載。各パッドは8つのバンクで構成され、
64の機能を登録可能です。シーン・メモリー、マクロ、シーケンサーステップの呼び出し、オーディオやビデオの再生、配信の開始/停止などが実行できます。
V-80HDにGraphicsPresenterをインストールしたPCをUSB接続すると、Graphics Presenterの機能を制御することもできます。
外部制御による高い拡張性
V-80HDは、専用のリモート・アプリケーションやさまざまな外部制御機器により、操作性を拡張します。
・グラフィカルな画面で直感的にタッチ操作可能なiPad専用リモート・コントロール・アプリケーションV-80HD Remote
・macOS/Windowsに対応したリモート・コントロール・ソフトウェアV-80HD RCS
・USBテンキーを接続し、映像切り替えなどの機能を実行可能
・フット・コントローラーを接続し、100以上の操作コマンドを足元で実行可能
・HDMI経由で接続した対応する外部機器のRECコントロール/RECステータスを管理
・RS-232、Tally/GPIO、D-sub端子など従来のシステム構築に対応
主な仕様はこちら