ハイブリッド・イベントを支える、映像演出のニュースタンダード
企業のプレゼンテーションや音楽ライブ等においてスタンダードな手法となりつつあるハイブリッド・イベント。
リアル会場へのスクリーン送り出しとライブ配信を同時に実施する演出現場では、映像・音声の接続が非常に複雑になります。
V-160HDはこれからのハイブリッド・イベントに適応するストリーミング・ビデオ・スイッチャーです。
*ローランド他モデルとの比較*
【特徴】
●多彩な入出力と機能、性能を持ち合わせたハイスペックストリーミング・ビデオ・スイッチャー
●1080p対応HDMI入力8系統 (全入力にフレームレート・コンバーター搭載。うち4系統はスケーラー搭載)
●3G-SDI入力8系統 (全入力にフレームレート・コンバーター搭載)
●映像出力はHDMI3系統、SDI3系統、USB-C1系統の合計7系統
●出力先に応じて選べる出力モード (PROGRAM、SUB PROGRAM、PREVIEW、
AUX、MULTI-VIEW、16 INPUT-VIEW、16 STILL-VIEW)
●高品質40チャンネル・デジタル・オーディオ・ミキサー
●PinPやキー合成、テロップなど最大8レイヤーを使った画面演出が可能
●本体に静止画を16個登録可能 (不揮発メモリー)。BMP、JPEG、PNG (アルファ・チャンネル対応) に対応
●プリセット・メモリーやマクロ、シーケンサー機能を備え、煩雑な操作をオートメーション化
●異なるメーカーのカメラも混在可能な汎用性の高いPTZカメラ制御機能
●macOS/Windows用、iPad用のリモート・コントロール・ソフトウェア
●有線/無線に対応したタリー機能
HDMI×8/SDI×8合計16系統入力対応
一般的なAV機器で使われるHDMIに加え、業務用ハイエンドカメラ用、また伝送距離が長くとれるSDIの入出力に対応。
HDMI8系統、SDI 8系統の全16入力を、合計10個のクロスポイントに設定して、豊富な入力をもとに映像演出の幅を拡げます。
全入力にフレームレート・コンバーター、フレームレート・シンクロナイザーを搭載。
また、4つのHDMI 入力にスケーラーを内蔵、PCやタブレット、スマートフォン、ゲーム機などの
多様な解像度、縦横比を持つ機器との接続にも幅広く対応します。
出力先を選べる柔軟な出力系統
映像・音声の出力を自由に割り当てられる7つの出力系統 (HDMI3系統、SDI3系統、USB-C1系統) を備え、
出力先に応じた画面設定が可能です。
例えばPROGRAM OUTはライブ配信用に、ステージLEDや会場送り出しにはSUB PROGRAM OUT、
演者確認用にはAUXを出力し、運営確認用マルチビューもすべて一台で管理することができます。
すぐに呼び出しできるプリセット・メモリー、マクロ
イベントやライブ配信の進行を円滑に進められるよう、画面構成や操作設定を
あらかじめ登録したプリセット・メモリーやマクロを本体のボタンですぐに呼び出せます。
・PinPの子画面の位置やサイズ、タイトル合成のON/OFFなどの画面構成の設定を最大30個までプリセット・メモリーに登録可能。
イベントやライブ配信の進行に応じてシームレスに切り替え、呼び出しができます。
・マクロは、映像切り替えやDSKのON/OFF、PTZカメラの動き、オーディオ・ミキシングなど一連の操作を
1個のマクロに10個まで構築記録、実行することができ、最大100個登録できます。
macOS、Windows、iPad用リモート・コントロール ・ソフトウェアを使うと、グラフィカルなインターフェースにより
操作性がさらに強化され、実行前の設定およびプレビューを確認することも可能です。
少人数での運用を可能にするオートメーション機能
V-160HDに搭載されたシーケンサー機能は、プリセット・メモリーとマクロを組み合わせ、より操作性を高める機能です。
少人数の運用現場においてオペレーターが作りこまれた演出の進行を簡単に実行できるようサポートします。
シーケンサーには最大1000個のステップまで登録でき、
各ステップにはプリセット・メモリーとマクロの両方を組み込むことができます。
シーケンスを事前に設定し、きっかけに合わせてNEXTボタンを押すことで運用のオートメーション化を実現します。
最大8レイヤーの映像合成と多彩な映像エフェクト
V-160HDは最大8レイヤーまで対応した映像合成が可能、最大4つのPinP&KEY (ピクチャー・イン・ピクチャー・アンド・キー)、
2つのDSK (ダウンストリーム・キー) を使い、PROGRAM OUTとSUB PROGRAM OUTの2つの映像出力を作ることができます。
PROGRAM OUTはライブ配信に、SUB PROGRAMOUTは会場のスクリーンなど出力先に応じた個別の映像を作ることができます。
本体に映像ソースとしてUSBメモリーから静止画を最大16個まで登録可能。
アルファ・チャンネル付きPNG画像にも対応し、DSKのソースとして使えばライブ配信中のロゴ出しなどに活用できます。
高品質な配信用出力をサポート
V-160HDのUSB-C出力 (*) は非圧縮 (**) のフルHD 60/30 FPSで接続したPCに出力され、
Zoom、Microsoft Teams、YouTube、Facebook Live等主要な配信プラットフォームから発信することができます。
配信用PCからはWebカメラと同等の機器として認識され、ドライバーは必要ありません。
* UVC (USB Video Class) およびUAC (USB Audio Class) に準拠しています。
**YUV2 (非圧縮) 及びMotion JPEGフォーマットをサポートしています。
ハイブリッド・イベントを支える音の自由なレイアウト
プロフェッショナル品質の40チャンネルのデジタル・オーディオ・ミキサーを搭載。
16系統のビデオ音声、USB-C、2系統のXLRコンボとステレオRCAから接続された
マイク、ラインレベルの機器などの信号をミキシング。
また本体内蔵のBluetooth経由で接続されたスマートフォンやタブレットから音楽やその他の音源をワイヤレスで再生可能です。
様々な音の問題を解決し、聴きやすい環境を構築するための幅広いサウンド・エフェクトを搭載。
ハウリングを防ぐアンチ・フィードバックやエコー・キャンセラー、ノイズゲート等を使って、洗練された音作りをサポートします。
汎用性の高いPTZカメラ制御機能
リモートで操作可能なPTZ (パンチルトズーム) カメラは、限られたスペースやカメラオペレーターの配置が難しい場所でも
複数のカメラの映像が欲しいときに有効です。
V-160HDはLAN経由で接続されたCanon、JVC、Panasonic、Sony、PTZOptics、Avonicおよび
VISCA互換の一部のPTZカメラを最大16台まで制御できます。
また複数のPTZを接続する場合、異なるメーカーのPTZカメラを混在させても制御が可能なので、
既存の設備に最新のPTZカメラを増設するようなスタジオ構築でも、複雑な制御システムを用意する必要がありません。
操作性を高める制御機能
USBやBluetooth、LAN、RS-232、Tally/GPIO、フット・コントローラーなど
豊富な制御機能により接続機器との操作性を向上します。
・グラフィカルな画面で直感的にタッチ操作可能なiPad用リモート・アプリケーション「V-160HD Remote」
・macOS/Windowsに対応したリモート・コントロール・ソフトウェア 「V-160HD RCS」
・フット・コントローラーを接続し、100種類以上の操作コマンドを足元で実行可能
・HDMI経由で接続したAtomos製レコーダーのRECコントロール/RECステータスを管理
・スマート・タリーまたは本体背面のタリー端子を使ったタリー制御が可能
・RS-232、Tally/GPIO、D-sub端子など従来のシステム構築にも対応
【主な仕様】
ディスプレイ:4.3インチ TFTカラーLCD:480×272ドット
電源:ACアダプター
消費電流:2.5A
消費電力:55W
動作温度:0〜+40℃
質量:3.9kg (ACアダプターを除く)
外形寸法
437(幅)×253(奥行)×103(高さ)mm
480(幅)×253(奥行)×103(高さ)mm ※ラック・マウント・アングル取り付け時
付属品
・保証書
・スタートアップ・ガイド
・「安全上のご注意」チラシ
・ACアダプター
・電源コード
・ラック・マウント・アングル×2
・ラック・マウント・アングル固定用ネジ×6
詳細な仕様はこちら (メーカーページ) をご覧ください